どうも、くまさるです。
いかがお過ごしでしょうか?
GWになると、毎年のように聞かれるのが、五月病にかかった新卒の退職騒ぎですね。
もはや恒例になりすぎて逆に忘れてしまいそうです(笑)
ただ、五月病に限らず、毎年一定数の20代若手社員が会社を去っていく姿を何度も見ている筆者としては、自身も経験者ではあるものの、一種の寂しさを感じます。
当然、会社を辞めた時点で次の会社へ勤めるもしくは転職活動を行うことになるかと思います。
巷では、「嫌なことがあったらやめろ!」とか「20代ならいくらでも転職できる!」みたいな言葉がありふれています。
もちろん全部が全部間違っているわけではないのですが、20代で転職することのリスクを説明せずにただひたすらに転職を煽るようなことを無責任に叫びまくるのは流石にどうかなと感じています。
20代の転職は、年齢の若さゆえに比較的簡単に内定が貰える半面、その後のキャリアを大きく揺るがすようなリスクも秘めていることを念頭に置いたうえで転職を決めなければなりません。
新卒レベルでも新卒扱いされない
20代の場合、自身で中心となって業務を回した経験に乏しい方が多いことかと思います。
社会人としての礼儀などは学んでいるため、新卒よりはマシかもしれませんが、業務能力で言えば、新卒とほとんど変わりありません。
多くの20代の方は、第二新卒という枠で応募していることが多いため、転職先でも新卒扱いを受けるものと考えている方もいるかもしれませんが、転職先からしてみれば、通常の中途入社の扱いとして考えています。
中には、新卒とほぼ同等レベルなのにも関わらず、中途入社ということでいきなりハイレベルな実務を任されてしまい、辛い思いをしている人もいます。
第二新卒として入社したから、新卒と同じように教育が受けられるものだと高を括っていると、誰からも仕事を教えてもらえないうえにいきなり現場に投入され、右も左も分からないままただただ疲弊していくという地獄のような生活が待ち受けることになります。
第二新卒の転職失敗はかなり痛手
それなりに実績を積んだ方の転職ですら失敗することもありますので、第二新卒での転職も当然失敗する可能性があります。
ある程度の年数会社に勤めていた経験のある方であれば、短期離職をしたとしても大目に見てくれる企業がいることもありますが、第二新卒の場合、既に前職を短期で辞めてしまった経験があるため、かなり厳しい評価が下ることを覚悟しておくべきです。
実際に私も第二新卒の転職に失敗し、1年足らずで退職しましたが、その後の転職活動はかなり難航しました。
あっさり不通過連絡を頂くことが多くなり、精神的にも参ってしまう時期もありました。
また、年齢にも注意しなければなりません。
一般的に第二新卒と言えば、新卒入社後3年以内の方を指しますので、仮に25歳で転職をしたとなると、転職市場で最も脂がのっていると言われている30歳まであと5年しか残されていません。
もしこの年齢で転職に失敗したと考えると、ビジネスマンとして大した能力を持っていないまま30代に突入してしまうため、最悪の場合、働き口そのものがなくなってしまう危険性があります。
最初に入社をした会社でちょっとした不満があったからといって、安易に転職をしてしまうと、失敗を繰り返し泥沼にはまってしまう可能性がありますので、20代での転職は十分に戦略を練ったうえで臨むことが良いかと思います。
今よりも条件が下がる可能性がある
転職の基本は自身の条件をクリアした企業のみ応募することです。
転職エージェントなどに登録すると、出来る限り多くの企業に応募することをおススメされますが、本来そういった行動はしない方が良いでしょう。
内定を取ることが目的ではないので、自分が受けたいと思った企業が数社あればいいくらいです。
また、第二新卒としての転職を行う場合、今所属している企業よりも格が落ちることも覚悟しておくべきです。
大手企業も第二新卒の募集も行っていますが、新卒の時に比べて枠は圧倒的に少ないですし、自分以外の優秀な方も大量に受験するわけですから、内定を貰える可能性が限りなく低くなります。
そのような状況の中、第二新卒として転職活動をすると、条件を良くするどころか今よりも休みは少なく給料も安い会社にしか内定を貰うことが出来ず、なおかつ入社せざるを得ないということに陥る可能性もありますので、十分に検討してから転職活動を行うことがベストでしょう。
まとめ
私も第二新卒として転職をした立場の人間ですが、あの時はネットの言葉に踊らされ過ぎましたね…
今思うと、ちゃんと自分自身で考えて行動すれば、安易に転職しようなんて思わなかったのかもしれません。
このことは反省として次に生かさないといけませんね。
そんでもって、私と同じ20代の方には、転職を通じて苦しい思いをしてほしくはないと思っています。
今回のお話のように、一見希望ばかりが語られることの多い20代での転職活動ですが、負う可能性のあるリスクも考慮に入れたうえで動いてもらえると幸いです。
それでは、また!
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